今日はインドのお話。インドの多くの場所では電気へのアクセスが限られており、灯油ランタンを使って光を得ていました。ただ、灯油は、健康や環境に安全とは言えません。
そんな中、Simpa Networksは、そのようなエネルギーなどのインフラが十分に届いていない人々を対象に、太陽エネルギーの分割払いを提供している企業です。
太陽エネルギーは、従来の価格ではシステム1台あたり200~400ドルで、インドのほとんどの低所得者には手が届きませんでした。そこで、Simpa Networksでは、顧客がソーラーシステムの費用を長期的な分割払いで支払う仕組みを用いてます。
具体的には、顧客は、最初に太陽光発電システムのために少額の頭金を支払います。その後は、携帯電話を使って事前に設定した小額の費用で必要なだけ、エネルギーの前払いを行います。それらの支払いは、最終的な太陽システムの精算に使われます。システムへの支払いが完了すると、システムのロックが永久的に解除され、そのシステムとエネルギーは自由に使えます。
システムは10年間持続するため、長期的に見れば顧客は費用を節約することができます。Simpa Networksの計算によると、同じ期間に顧客は灯油、ろうそく、バッテリー、電話の充電に1,500~2,000ドルを費やしていたかもしれないと計算。そう考えると、10年200から400ドルで太陽光を得られるとすると、とても経済的ですよね。
日本では、電力の心配をすることはありませんが、世界の多くの国ではそれは死活問題です。それをいわば分割払いで解決するという仕組みは人々の生活を大きく支えるものです。
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