うつなどの心理的な問題をスマホで治療を行う「Daybreak health」

Daybreak healthはスマホを使った10代のための心理カウンセリングサービスです。現在アメリカでは700万人以上の青少年が心理的な問題を抱えているとされ、うつ病や自傷行為が問題となっています。こうした青少年向けに心理療法を行う医療機関は存在するものの患者に対する割合が少なく、診療まで数日以上待たされたり、高額な治療費がかかってしまうという問題があります。こうした状況で生まれたのがDaybreak healthです。

登録すればすぐサービスを利用できるわけではなく、セラピスト・保護者・本人の面談によって同社が必要と判断した場合に利用可能になります。そしてサービスが始まるとスマホアプリを通じて毎日の気分を登録することができ、蓄積されたデータがセラピーに使われます。利用者はセラピストとチャットやビデオ通話を通じて直接会話することで治療を受けます。治療法は単なる悩み相談から実際に医療機関で使われる科学的根拠に基づいた治療法が使われます。本格的な治療が必要な患者には医師が対応し、軽度の相談であればサポートメンバーが対応する仕組みです。治療の状況は面談を通じて定期的に両親に報告されます。

ビジネスモデル

月々90ドル程度で治療を受けることができます。現在はセラピーを行う医師の数が限られているため誰でも使われているわけではありませんが、複数の病院、学校のセラピストと連携しており、セラピストからの紹介を受けた患者がDaybreak healthに登録しています。

民泊紹介サービスのAirbnbなどに出資したベンチャーキャピタルのYコンビネータが支援しています。なお、Daybreak healthのように10代向けにオンラインの心理カウンセリングを行うサービスは特殊な医療器具を必要としないという理由から比較的普及しており、相場としては月々100ドル前後です。

所感

昨今は、バイオを筆頭とする医療系のスタートアップが非常に増えていますが、このDaybreak healthはコミュニケーションを重視としたソリューションです。

日本ではまだオンライン診療もこれからですが、今後はこのような特定のテーマに即した診療サービスもまだまだ増えそうです。特にうつなどの心理的な問題は日々の感情の把握やケアが重要であり、その点で、Daybreak healthのようなテクノロジーを中心としたソリューションは適しているといえます。

»Daybreak health

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